Java/JREがウイルス感染経路に!? 無料アップデートやブラウザ無効化方法
[最終更新日 2019年4月16日]
Java(読み方 ジャバ) は、米国のサン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems, inc.) が開発したソフトで、現在は企業買収で米国のオラクル(Oracle America, inc.) から提供されてます。
「Java Runtime Environment」の頭文字「JRE」や「Java VM」「Java実行環境」なんて呼ばれる場合もあります。
Java 公式サイト
ジャワコーヒーに由来するロゴマークが目印なものの飲み物は関係なく、Java と聞いてもいまいちピンとこないユーザーさんいるやもしれんけど、Windowsパソコン を購入した時点で最初から導入されてる場合もあります。
- Java と JavaScript はまったく別モノ! 混同注意!
- Java が必要なソフトの例
- Java の旧バージョンがウイルス感染経路に!
- Java のバージョンを確認する
- Java のインストールと更新
- Java を削除アンインストールする
- ブラウザの Java を無効化して悪用リスクを減らす
Java と JavaScript はまったく別モノ! 混同注意!
『Java という単語はネット上でよく目にするような…!?』
そう思うユーザーさんは、名前が似てる JavaScript(読み方 じゃばすくりぷと) と混同してませんか?
JavaScript は Internet Explorer、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safari といった ブラウザ そのものに実装されてる機能の1つです。
JavaScript は同じコンピュータ用語ではあるものの、単品のソフトウェアである Java とは無関係で別モノです。
それこそ、「メロン」「メロンパン」、「インド」「インドネシア」、「中国」「中国地方」 を同一に扱うようなものです。 ( ^0^)b
ちなみに、W3Techs.com の統計情報 によるインターネット上での必要頻度は JavaScript が 約90% に対して、Java は 0.1% にも満たない状況になっていて、Java を必要とする場面はかなり限定的です。
Java が必要なソフトの例
Java が導入されてはいるものの利用される機会がまったくないユーザーもいるはずです。
Java が必要なウェブサービスやソフトの例 | |
---|---|
電子申請/電子入札システム ※ | PDF Split and Merge |
株価/FX為替チャートの一部 ※ | Gramadillon |
ライブカメラ配信ページの一部 ※ | JDownloader |
Minecraft (マインクラフト) ※ | Eclipse |
将棋倶楽部24 ※ | さっとん Chat&Messenger |
ロン2 ※ | CosmicAI |
Radish Network Speed Testing ※ | ドット絵ナニカ |
Vid-DL ※ | FreeMind |
お絵描き掲示板・チャットの一部 ※ | FreeRapid Downloader |
JDrafter | DeskNotifier |
Live2D | OpenOffice の一部機能 (Javaなし動作可) |
デスクトップマスコットしめじ | LibreOffice の一部機能 (〃) |
さきゅばす | TwitterBackup |
V2C | akJ OptiPngWrapper |
※ ブラウザの Java を無効化 すると動作不可になる
■ Java の動作環境は? スマホは大丈夫?
Java の対応環境は Windows、Mac OS X、Linux の3環境だけです。
たとえば、スマートフォン(iOS/iPhone、Android)、ガラケー、タブレット端末、家庭用ゲーム機、音楽プレーヤー、ネット接続可能なテレビ、人体 らへんはまったく無関係です。
Java の旧バージョンがウイルス感染経路に!
Java には危険な欠陥(専門用語で「脆弱性:ぜいじゃくせい」)が見つかっていて、Windowsパソコンをターゲットにネット銀行不正送金ウイルス、身代金型ウイルス(ランサムウェア)、偽セキュリティソフトなどを感染させる攻撃手段として悪用されてます。
Java 旧バージョン ⇒ 危険物・爆弾
Java の開発元は、欠陥を直した安全な最新版を提供してるので、これを適用しておけば危険なことは起こらないんですが、旧バージョンのまま更新しないで爆弾を抱えたまま放置するいい加減なユーザーさんが一部いるんです。 (つд⊂)<アカ〜ン
= ウイルス強制感染被害の経路になったソフトの割合 =
Adobe Flash Player や Java(JRE) の更新すっぽかしが原因で地獄逝き… (゜o゜;
(グラフ出典 IBM 2016年下半期 Tokyo SOC 情報分析レポート)
つまり、Java を旧バージョンのままにしておくことは、ウイルス攻撃者から何をされようが構わないと素っ裸宣言してるに等しく、このようなセキュリティ対策ソフトでWindowsパソコンを護っていてもウイルスが強制インストールされてしまうリスクがあるワケです。
- Windowsのウイルス感染、主因はJavaやAdobe製品の更新忘れ 2011年 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1109/29/news019.html
■ 更新通知プログラム「Java Update」は必要? 安易な無効は危険!
Java のアップデート更新を促す「Java Update」「Java Auto Updater」「jucheck.exe」「jusched.exe」が”邪魔でウザイ”という理由で、「Java Update 無効」「Java Update 停止」で検索すると、そのやり方を親切に解説するページがヒットします。
ただ、これによって更新が放置される危険なリスクについて触れてないことが多く、無効にするのは構わないけれど『ウイルス感染しやすくなる環境作り』を実施してることを認識しておかないとヤバいです。 (・_・;
Java のバージョンを確認する 《Windowsパソコン》
Javaリリース情報 ⇒ https://www.java.com/ja/download/faq/release_changes.xml
■ Javaコントロールパネルで確認
バージョン●の更新● (ビルド1.●.0_● 〜)
- Windows のコントロールパネルを開いて、Java のアイコンをクリックする
- Javaコントロール・パネル が表示されるので、[一般]タブ にある [バージョン情報]ボタン を押す
■ コマンドプロンプトで確認
- Windows のスタートメニュー → [すべてのプログラム] → [アクセサリ] → [コマンド プロンプト] をクリックする
- 黒い画面で半角文字 「
java -version
」 と打ち込んで エンターキーを押す
(もし Java がインストールされてない場合は、コマンドとして認識されていないと表示される)
Java のインストールと更新
Java はフリーソフトなので、公式サイトから無料でダウンロードできます。
Java の更新と称して 『Javaをアップデート - 重要!』 として偽インストーラをダウンロードさせる手口 も確認されてるので、配布場所のURLアドレスが java.com であることを確認してください。
旧バージョンがウイルス感染経路として悪用されてる Java が不要ならアンインストール(削除)でもOK!
バージョン8系 |
Version 8 Update ** (1.8.0_**) |
- オンライン インストーラ [ファイルサイズ 約 2 MB]
→ Java 本体をネット経由でダウンロードしてきてインストールする通常タイプ - オフライン インストーラ [ファイルサイズ 約 60 MB]
→ Java 本体がインストーラにすべてパックされてるタイプ
超注意点としてインストール画面に 不必要な「Teoma Search App」「Amazonアシスタント」、宣伝広告ソフト「McAfee Security Scan Plus」、ブラウザハイジャッカー「Askツールバー」(Search App by Ask/Shopping App by Ask) の同時導入オプションが表示される場合があるので 必ずゼッタイにチェックマークを確実に外して導入をキッチリ拒否しましょ。 (*´∀`)b
情報をよく確認せずテキト〜に右下ボタン(=同意)を押せば勝手にではなくインストール!
Java を削除アンインストールする 《Windowsパソコン》
Windowsのコントロールパネルにある「プログラムと機能」から Java は削除でき、被害に巻き込まれるルートの1つが消えてウイルス感染経路を排除する効果があります。ブラウザを起動してない状態で作業してください。
発行元が 「 Oracle 」 または 「 Sun Microsystems, Inc. 」
- Windows コンピュータから Java をアンインストールするにはどうすればよいですか? - Javaヘルプ
https://www.java.com/ja/download/help/uninstall_java.xml - MacでJavaをアンインストールするにはどうすればよいですか? - Javaヘルプ
https://www.java.com/ja/download/help/mac_uninstall_java.xml
ちなみに、不要な旧バージョンが削除されず複数残存するパターンがあり、旧バージョンはハードディスクの容量をムダに食ってるだけなので確認してください。
Java の古いバージョン | |
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バージョン7系 | 《2015年サポート終了済》 Java 7 Update ○ |
バージョン6系 | 《2013年サポート終了済》 Java 6 Update ○ Java(TM) 6 Update ○ Java(TM) SE Runtime Environment 6 Update 1 |
バージョン5系 | 《2009年サポート終了済》 J2SE Runtime Environment 5.0 Update ○ |
バージョン4系(1.4) | 《2008年サポート終了済》 Java 2 Runtime Environment, SE v1.4.○_○ |
この他に 「JavaFX 2.*.*」 なる項目が存在したら不要なので削除してOK!
削除しようとするとエラー 『このWindowsインストーラパッケージには問題があります。このインストールを完了するのに必要なDLLを実行できませんでした。サポート担当者またはパッケージのベンダに問い合わせてください』 が表示されアンインストールできない場合は マイクロソフトのFix it を試してください。
ブラウザの Java を無効化して悪用リスクを減らす
Java を利用する場面があまりないなら 更新作業 を済ませた後に ブラウザ のJavaは無効にしてくと安心♪ (*^^)/<保険として
- WebブラウザでJavaを無効にするにはどうすればよいですか。 - Javaヘルプ
https://www.java.com/ja/download/help/disable_browser.xml - Safari で Java Web プラグインを無効にする方法 for Mac OS X - Appleサポート
https://support.apple.com/ja-jp/HT202447
旧バージョンがウイルス感染経路として悪用されてる Java が不要ならアンインストール(削除)でもOK!
■ すべてのブラウザを一括で無効化 ―――
Java 『セキュリティ設定によってブロックされたアプリケーション』 (例外サイト・リスト)
- Windows のコントロールパネルを開き Java アイコンをクリックする
- Javaコントロール・パネルの [セキュリティ]タブ → 上部の [ブラウザでJavaコンテンツを有効にする] の チェックマークを外す
- ウィンドウ下の [OK]ボタン や [適用]ボタン (ユーザーアカウント制御画面「ssvagent.exe」が表示された場合は許可)
■ ブラウザごとに無効化 ―――
- ブラウザの 「アドオンの管理」 を開く
- ウィンドウ中央左らへんにある [表示:]リスト で 「すべてのアドオン」 を選択
- 右側のアドオンの一覧で、発行元が 「Oracle America, Inc.」 または 「Sun Microsystems, Inc.」 となってる項目群(「Deployment Toolkit」「Java Plug-in *.*.*_*」「Java(tm) Plug-In SSV Helper」「Java(tm) Plug-In 2 SSV Helper」「Java SE Runtime Environment * Update *」「isInstalled Class」「Sun の Java コンソール」「jp2iexp.dll」など)をすべて無効
※ インターネットオプションの [セキュリティ] タブ → [レベルのカスタマイズ]ボタン → 「Javaアプレットのスクリプト」を切り替えるよう指示する解説ページを見かけるけど、これは Java を無効化する設定ではありません。
・ Microsoft Edge … Windows 10 の標準ブラウザは最初から Java に対応してない
・ Google Chrome … 2015年のバージョン42で Java のサポート終了
- ブラウザのアドレスバーに 「
about:plugins
」 と入力して移動 - プラグインの一覧から「Java」、「Java Deployment Toolkit」(存在する場合)を無効
・ Mozilla Firefox … 2017年のバージョン52で Java のサポート終了
- Firefox のアドオンマネージャから[プラグイン]パネルを選択
- プラグインの一覧から「Java(TM) Platform SE 〜」、「Java Deployment Toolkit 〜」(存在する場合)を無効
・ Opera 12
- ブラウザのアドレスバーに 「
opera:plugins
」 と入力して移動 - プラグインの一覧から「Java(TM) Platform SE 〜」、「Java Deployment Toolkit 〜」(存在する場合)を無効
(無効にすると、項目が薄い灰色になって[有効にする]リンクが表示される)