jusched.exeファイルは何? 安易な起動無効はウイルス感染リスクに…
Windowsのタスクマネージャを見てみると、ナゾのファイル「jusched.exe
」がプロセスで動いてる?
Java Runtime Environment はウイルス感染経路で第1位
このファイルは、米国サン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems, Inc)が開発したJavaに関連する正規ファイルです。
C:\Program Files (x86)\Common Files\Java\Java Update\jusched.exe
またはC:\Program Files\Common Files\Java\Java Update\jusched.exe
Javaはフリーソフトなので公式サイトから無料で入手できます。また、Windowsパソコンを購入した時点で最初からJavaがインストールされてる場合もあります。
jusched.exe はJavaの最新版が提供されてないかチェックするプログラム
jusched.exe は「Java Update Scheduler」(アップデート スケジューラ)のことで、Java が更新されてないかをチェックする常駐プログラムです。
もし最新版の提供が確認されたら、jucheck.exe(Java Update Check) というプログラムが起動して更新するよう通知を出します。
◇ 常駐を停止させて起動を無効化する
- WindowsのコントロールパネルでJavaのアイコンをクリックする
(Windows Vista/7/8 はコントロールパネル右上にある検索ボックスから素早く見つけることも可能) - 起動したJavaコントロール・パネルの [アップデート]タブ or [更新]タブ をクリックする
- [更新を自動的にチェック] or [アップデートを自動的にチェック] からチェックマークを外す
- 警告ダイアログで [確認しない]ボタン or [チェックしない]ボタンを押す
- [OK]ボタンを押して終了する
念のためJavaコントロール・パネルを再び開いて、上の3番のチェックマークがまた入ってしまってるなら管理者権限で作業する必要があります。
- Windowsのエクスプローラを起動して、Cドライブの Program Files フォルダの中に「Java」フォルダがあるので移動する
- そのまま Java → jre7 → bin と下層フォルダへ移動する
- 「
javacpl.exe
」というファイルがあるはずなので、右クリックしてメニューから [管理者として実行] をクリックする - (上の作業を行う)
これで常駐し続けることはなくなりますが、パソコンを起動した直後に jusched.exe が一時的に動きます。
- レジストリエディタの起動と同じ方法で、半角で「
msconfig
」と入力してシステム構成ウィンドウを開く - [スタートアップ]タブで 「Java(TM) Platform SE Auto Updater」(製造元 Oracle Corpration) のチェックマークを外す
これでパソコンを次回起動した時から動きません。
無効にすることによる副作用としてウイルス感染しやすい環境へ…
Java(の旧バージョン)は、Windowsパソコンがウイルス感染する経路として第1位となってる最大の脅威なので、最新版の維持がゼッタイ必須です。
Java Auto Updater の更新チェックが行われなくなる
↓
最新版がリリースされてるのに更新されず旧バージョンのまま放置される
↓
欠陥(脆弱性)を悪用してウイルスを強制的にインストールさせる攻撃が発動する
↓
地獄へ一直線!
地獄というのは
- 偽セキュリティソフトが起動してクレジットカード番号の送信をひたすら要求され購入を迫る
- パソコンを起動すると英語のロック画面が表示され何もできず”罰金”を要求される
- 大事なファイルを暗号化して破壊され復元のための身代金を要求される
- ネットバンキングにアクセスすると偽画面が表示され入力した情報が流出し預金が引き出される
- FTPソフトに保存されてるパスワードが引っこ抜かれ 第三者に運営サイトが乗っ取られてウイルスサイトに変貌する
- ブラウザに保存されてるパスワードが引っこ抜かれ ウェブサービスの自分のアカウントが不正アクセスされる
こういう被害は日本でも起こっていて、原因の1つに ユーザーがJavaの更新をすっぽかす があります。
- 危険な Java が別に必要ないなら削除アインインストールしてしまう
- Java の最新版が提供されてないかアンテナを張って更新を徹底する
リスクへの対処ができそうにないユーザーさんは、jusched.exe の安易な無効化は避けた方が無難です。
仮にもこのようなセキュリティソフトを導入してあったところで、ウイルス感染に悪用されてるJavaの欠落は更新作業をしない限り治らず、感染経路が開いたままなら結局はタイヘンな目に…。