Last Update : 2007/06/xx
XREA.COMのs206サーバー内のサイトは、Yahoo!検索からペナルティを受け、検索結果で常に下位にランク付けされてしまうので、Yahoo!経由向けに用意したHSPミニ講座内のページです。このページは「http://lhsp.s206.xrea.com/hsp_system.html」の昔のものです。
Windowsが持っている警告音などのシステムサウンドをMessageBeep関数を利用して再生してみます。どのような音が再生されるかはWindowsの設定次第のようです。
#uselib "user32" #func MessageBeep "MessageBeep" int ; $30は警告メッセージ音。その他はちょくとさんのページ参照。 MessageBeep $30
ちなみに、WAVEファイルの再生を行うPlaySound関数でも可能です。
#uselib "winmm" #func PlaySound "PlaySound" str, nullptr, int ; 第1パラには以下のようなパラメータを指定。 ; 「SystemAsterisk」(情報)、「SystemExclamation」(警告)、 ; 「SystemHand」(エラー)、「SystemQuestion」(問い合わせ)、 ; 「SystemStart」(Windows起動)、「SystemExit」(Windows終了) ; 第2パラには再生方法を指定。 ; $1=再生終了まで待たない、$8=ループ再生、など PlaySound "SystemStart", $1
Windowsの少し特殊なダイアログを開きます(一部特殊な処理)。キー送信のkeybd_event関数で同じ効果が得られる処理もいくつかあります。
; 特殊処理いろいろサンプル (by Kpan) #uselib "user32" #cfunc FindWindow "FindWindowA" str, nullptr ; タスクバーのハンドルを取得してやる hTraywnd = FindWindow ("shell_traywnd") ; 以下、sendmsg命令でWM_COMMANDにメッセージを送る ; ファイル名を指定して実行 ダイアログ sendmsg hTraywnd, $111, $191 ; Windowsのログオフ ダイアログ ; sendmsg hTraywnd, $111, $192 ; 日付と時刻のプロパティ ; sendmsg hTraywnd, $111, $198 ; タスクバーとスタートメニューのプロパティ ; sendmsg hTraywnd, $111, $19D ; すべてのウィンドウを最小化する ; sendmsg hTraywnd, $111, $19F ; 最小化したウィンドウを元に戻す ; sendmsg hTraywnd, $111, $1A0 ; Windows タスクマネージャ ; sendmsg hTraywnd, $111, $1A4 ; コントロールパネル ; sendmsg hTraywnd, $111, $1F9 ; コンピュータの電源を切る ダイアログ ; sendmsg hTraywnd, $111, $1FA ; プリンタとFAX ; sendmsg hTraywnd, $111, $1FE
dialog命令で普通のダイアログボックスを表示できますが、こちらはWindowsのシステムが用意しているバージョン情報ダイアログです。ShellAbout関数を呼びます。HSP2のllmod.asモジュールにあったabout命令と同機能ですな。
; システムのバージョン情報表示1 (by Kpan) #include "shell32.as" ; バージョン情報ダイアログ+アイコンなし ShellAbout hwnd, "あいうえおー", "最後の部分", 0 ; 「#」(シャープ)を含めると、前がタイトル名、後がダイアログ内文字として反映 ShellAbout hwnd, "タイトル名#ダイアログ内文字列", "最後の部分", 0
; システムのバージョン情報表示2 (by Kpan) ; 実行ファイルのアイコンを表示するバージョン #include "user32.as" #include "shell32.as" LoadIcon hinstance, 128 ShellAbout hwnd, "Let's HSP!#HSP情報サイトだよーん", "よろしこ", stat
HSP2にはWindowsの種類(バージョン情報)を取得するllmod.asモジュールのwinver命令が用意されていましたが、Win32 API関数のGetVersionEx関数を呼び出していただけです。この関数を利用して、OSの種類(シリーズ商品名)を表示してみるサンプルです。
ちなみに、この関数内で登場する「OSVERSIONINFO構造体」については、ちょくとさんのページやMSDNのページ(英語)を参照してください。また、このMSDNページには、sysinfo関数で取得できるバージョン情報文字列の一覧も掲載されてます。たとえば、Windows XPは「5.1」、Vistaは「6.0」です。この数値から判別する手法でもいいですなー。o(^^ )
メジャーバージョン | 4 | Windows 95 / Windows 98 / Windows Me |
5 | Windows 2000 / Windows XP / Windows Server 2008 | |
6 | Windows Server 2008 / Windows Vista | |
マイナーバージョン | 0 | Windows 95 / Windows 2000 / Windows Server 2008 / Windows Vista |
1 | Windows XP | |
2 | Windows Server 2003 / Windows XP Professional x64 Edition | |
10 | Windows 98 | |
90 | Windows Me | |
プラットフォームID | 1 | Windows 95 / Windows 98 / Windows Me |
2 | Windows 2000 / Windows XP / Windows Server 2003 / Windows Server 2008 / Windows Vista |
; Windows OSの種類判別ソース (by Kpan) ; (注) エディタの[HSP]メニュー→[HSP拡張マクロを使用する]を要有効。 #uselib "kernel32" #func GetVersionEx "GetVersionExA" int ; HSPの標準命令 sysinfo関数 mes "HSP sysinfo関数: "+sysinfo(0)+"\n" dim OSVERSIONINFO, 37 OSVERSIONINFO = $94 GetVersionEx varptr(OSVERSIONINFO) ; OSVERSIONINFO構造体に以下のような数値が返る。 mes "メジャーバージョン: "+OSVERSIONINFO.1 mes "マイナーバージョン: "+OSVERSIONINFO.2 mes "ビルドナンバー: "+OSVERSIONINFO.3 mes "プラットフォームID: "+OSVERSIONINFO.4 getstr csdversion, OSVERSIONINFO, 20 ; Corrective Service Diskette mes "CSDバージョン: "+csdversion ; 上の数値を元に分類してみると以下のとーり。 ; (黄色部分は省略しても問題なさそうな処理) ; プラットフォームIDが1だと、Windows 9x系OS if OSVERSIONINFO.4 = 1 { if OSVERSIONINFO.1 = 4 { if OSVERSIONINFO.2 = 0 { mes "\n[Windows 95]" } if OSVERSIONINFO.2 = 10 { mes "\n[Windows 98]" } if OSVERSIONINFO.2 = 90 { mes "\n[Windows Me]" } } } ; プラットフォームIDが2だと、Windows NT系OS if OSVERSIONINFO.4 = 2 { if OSVERSIONINFO.1 = 4 { if OSVERSIONINFO.2 = 0 { mes "\n[Windows NT 4.0]" } } if OSVERSIONINFO.1 = 5 { if OSVERSIONINFO.2 = 0 { mes "\n[Windows 2000]" } if OSVERSIONINFO.2 = 1 { mes "\n[Windows XP]" } if OSVERSIONINFO.2 = 2 { mes "\n[Windows Server 3000]" } } if OSVERSIONINFO.1 = 6 { if OSVERSIONINFO.2 = 0 { mes "\n[Windows Vista]" } } }
たとえば、プログラムを日本語Windows上で動かしたならば日本語で、日本語以外のWindowsならば英語で、というような海外の人にも利用してもらうプログラムをこしらえたい場合の言語判別サンプルです。言語やら通貨やら、国や地域ごとに異なる表記方法(ロケール情報)を取得するGetLocaleInfo関数を利用します。
日本語の場合は「0411」という文字列が返ります。この文字列以外だったら英語表記、というような感じの処理にすればいいわけです。ちなみに、MSDNのページ(英語)の中ほどに言語IDの一覧が掲載されているので参照してください。
; Windows OSの設定言語取得サンプル (by Kpan) #uselib "kernel32" #func GetLocaleInfo "GetLocaleInfoA" int, int, int, int sdim lpLCData, 64 ; $1=LOCALE_ILANGUAGE(言語ID) GetLocaleInfo $800, $1, varptr (lpLCData), 64 mes "言語ID: "+lpLCData
; 別手法 #uselib "kernel32" #cfunc GetUserDefaultLCID "GetUserDefaultLCID" ; 1041=日本語、1033=英語 mes GetUserDefaultLCID ()
GetSystemPowerStatus関数を利用して、PC(ノートPC)の電源まわりの情報をいくつか取得してみます。この関数で登場する SYSTEM_POWER_STATUS構造体 は以下のような感じです。
メンバ | 説明 | HSP変数 |
ACLineStatus | AC電源の状態。次の値のうちの1つ。 0=オフ(バッテリー駆動)、1=オン、255=不明。 |
0 (4バイト) |
BatteryFlag | バッテリー残量の状態。次の値の組み合わせ。 1=多い(66%以上)、2=少ない(33%未満)、 0=中間(65〜33%?)、4=危険(5%未満)、 8=充電中、128=バッテリー機能なし、255=不明。 |
|
BatteryLifePercent | バッテリー残量。0〜100%。255=不明。 | |
Reserved1 | 未使用。常に0。 | |
BatteryLifeTime | バッテリー残り持続時間(秒)。-1=不明。 | 1 (4バイト) |
BatteryFullLifeTime | フル充電時のバッテリー持続時間(秒)。-1=不明。 | 2 (4バイト) |
; バッテリー情報取得サンプル (by Kpan) #uselib "kernel32" #func GetSystemPowerStatus "GetSystemPowerStatus" int ; SYSTEM_POWER_STATUS構造体用の領域確保 (12バイト分) dim SYSTEM_POWER_STATUS, 3 GetSystemPowerStatus varptr (SYSTEM_POWER_STATUS) ; peek命令なりで、1バイト分取り出す mes "AC電源の状態: "+peek (SYSTEM_POWER_STATUS.0, 0)+" mes "バッテリー残量の状態: "+peek (SYSTEM_POWER_STATUS.0, 1)+"" mes "バッテリー残量: "+peek (SYSTEM_POWER_STATUS.0, 2)+" %" mes "バッテリー残り持続時間: "+SYSTEM_POWER_STATUS.1+" 秒" mes "フル充電時のバッテリー持続時間: "+SYSTEM_POWER_STATUS.2+" 秒"
現在の年月日、時刻、曜日を一気に知る。HSPのgettime関数で普通に取得できるわけですが、最初にgettime関数で年を取得した時点と、最後にgettime命令でミリ秒を取得した時点では、ズレが一応あるわけです。もちろん日常生活では全く差しさわりのない差ですが。
; ローカル日時の取得 (by Kpan) #uselib "kernel32" #func GetLocalTime "GetLocalTime" int dim SYSTEMTIME, 4 ; 日本語版Windowsなら日本時間が返る GetLocalTime varptr(SYSTEMTIME) mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 0)+" 年" mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 2)+" 月" mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 4)+" [曜日]" mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 6)+" 日" mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 8)+" 時" mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 10)+" 分" mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 12)+" 秒" mes ""+wpeek(SYSTEMTIME, 14)+" ミリ秒"
デフォルトでモニタ画面の真下に付いているタスクバー。タスクバー上での右クリックメニューで「タスクバーを固定する」を無効にしている場合、バーのドラッグで表示場所を上下左右に移動する、またバーの端のドラッグで高さや横幅を変更する、というのが可能です。そのバーの状態を拾ってみーる。
#uselib "shell32" #func SHAppBarMessage "SHAppBarMessage" int, int #define ABM_GETSTATE 0x4 #define ABM_GETTASKBARPOS 0x5 ; APPBARDATA構造体 dim APPBARDATA, 9 ; タスクバーの表示設定 (1=自動的に隠す、2=手前に表示、3=両方) SHAppBarMessage ABM_GETSTATE, varptr (APPBARDATA) mes "表示設定: "+stat SHAppBarMessage ABM_GETTASKBARPOS, varptr (APPBARDATA) ; タスクバーの場所 (0=左、1=上、2=右、3=下) mes "場所: "+APPBARDATA.3 ; タスクバーの座標位置 ; (隠れていない状態の位置、隠れている状態は2px分見えている) mes "左上X: "+APPBARDATA.4 mes "左上Y: "+APPBARDATA.5 mes "右上X: "+APPBARDATA.6 mes "右下Y: "+APPBARDATA.7 ; 上下の場合 if APPBARDATA.3 = 1 | APPBARDATA.3 = 3 { mes "高さ: "+(APPBARDATA.7 - APPBARDATA.5 - 2)+" px } ; 左右の場合 if APPBARDATA.3 = 0 | APPBARDATA.3 = 2 { mes "横幅: "+(APPBARDATA.6 - APPBARDATA.4 - 2)+" px }
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