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【無料】 Microsoft セーフティスキャナーの使い方

ブラウザから利用できた無料オンラインウイルススキャンのサービス 「マイクロソフト PCセーフティ」 が 2011 年に終了して、その後釜となるマイクロソフト謹製 「Microsoft Safety Scanner」 (マイクロソフト セーフティスキャナー) の使い方を紹介します。

  1. ウイルス … 対応する脅威を自動的に駆除
  2. スパイウェア … 対応する脅威を自動的に駆除
  3. 望ましくない可能性のあるソフトウェア … 広告的なプログラム、迷惑ソフトを削除するか確認あり

動作対応環境 Windows 7/8/10
(mac.OS、Android、iOS は動作不可能)

サイバー犯罪者により 検出されないコンピュータウイルスの新種と亜種が次々と投入 されて、セキュリティ会社がその後を追う 「後出しジャンケン」 の現実もあるので、「Microsoft Safety Scanner」 も当然ながら検出率 100% すべての脅威に対応する評価はありません。

無料ウイルス駆除 Microsoft Safety Scanner の使い方

【1】

マイクロソフトの公式サイトに移動して、プログラム本体の実行ファイル MSERT.exe を Windows のデスクトップなどにダウンロードしましょう。

主流な環境になっているであろう Windows 10 パソコン以降なら、どちらでも動作するけれど 64 ビット版で問題ないでしょう。

https://www.microsoft.com/ja-jp/wdsi/products/scanner
└ http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=212733 (32 ビット版)
└ http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=212732 (64 ビット版)

この実行ファイル (ファイルサイズ 約 110 MB) を USB フラッシュメモリ に保存して、インターネットに接続されてない Windowsパソコン に持ち運んで 「Microsoft Safety Scanner」 を使用することも可能です。 (いわゆるポータブル版)

【2】

実行ファイルを起動すると、「使用許諾契約の同意」 と 「開始の確認」 ウィンドウが表示されるので進めると、スキャンの種類 を選択する場面になります。

日本語表記で Microsoft Safety Scanner スキャンの種類を選択する、マルウェア・ウイルス・トロイの木馬の駆除削除

スキャン対象となるファイルの数量、パソコンの動作スペックによるけれど、クイックスキャンならば数十分 (10~30分ぐらい) の時間でスキャン処理が完了するはずです。

Microsoft Safety Scanner スキャンの種類
Quick scan / クイックスキャン(Q) ← おすすめ♪
脅威のファイルが配置されうる主要な場所 (Cドライブの最上階層、Program Files フォルダー、Windows フォルダー、ProgramData フォルダー、ユーザーフォルダー) を検査する高速スキャンです。
Full scan / フルスキャン(F)
パソコンに内蔵しているドライブ上のフォルダー内の全ファイルを検査スキャンします。ファイルの種類に関係なくスキャンするので、通常は脅威になりえない画像/動画/音楽ファイルも対象になり、ファイルの数量次第で数時間~といった単位で相当な時間がかかる場合があります。
Customized scan / カスタムスキャン(C)
「クイックスキャン」 で検査スキャンを行う処理と、さらにユーザーがスキャンするよう任意で指定できる フォルダー (サブフォルダー含む) を検査スキャンします。

「Microsoft Safety Scanner」 スキャン完了後の結果

何も脅威が検出されなかった場合

【診断結果のメッセージ】
スキャンが正常に完了しました。ウイルス、スパイウェア、その他の望ましくない可能性のあるソフトウェアは検出されませんでした。

望ましくない可能性のあるソフトウェアを検出した場合

望ましくない可能性のあるソフトウェアが検出された場合は、具体的に アドウェア (広告的なソフトウェア) や 迷惑ソフト (警告エラーを表示して不安を煽るシステム診断ソフトが多い) といったグレー領域のシロモノで ユーザーに確認を求めて削除していいか選択させます。

Microsoft Safety Scanner 望ましくない可能性のあるソフトウェアを削除する 望ましくない可能性のあるソフトウェアを表示します
あくまで”可能性”なので脅威ではない場合に備えてユーザーに判断を仰ぐ方式

【診断結果のメッセージ】
望ましくない可能性のあるソフトウェアがコンピューター上に見つかりました。すべてのファイルを削除するには、下のチェックボックスををオンにしてください。ファイルを選択して削除するには、[望ましくない可能性のあるソフトウェアを表示します]をクリックしてください。
□ 望ましくない可能性のあるソフトウェアを削除する
望ましくない可能性のあるソフトウェアを表示します。

脅威が検出された場合の最終的なスキャン結果

「Microsoft Safety Scanner」 が脅威と検出した ウイルススパイウェア は自動的に削除されます。

Microsoft Safety Scanner スキャン結果の詳細を表示します
確実に脅威と判断されたものは自動的に削除される

【診断結果のメッセージ】
スキャンが正常に完了しました。ウイルス、スパイウェア、その他の望ましくない可能性のあるソフトウェアが検出され、削除されました。

詳細なウイルススキャン結果を後で確認したい!

「Microsoft Safety Scanner」 が脅威と検出したファイル名とフォルダーの位置、ウイルスやスパイウェアの脅威の名称 (ウイルス検出名) といった情報は、スキャン完了後にログファイルが出力・保存されています。

ログファイル
C:\Windows\debug\msert.log

テキストエディタなどでログファイルを開いて内容は確認できます。 (悪意のあるソフトウェアの削除ツール と同じ)

「Microsoft Safety Scanner」 Q&A集

Q. Microsoft Safety Scanner を削除アンインストールするには?

「Microsoft Safety Scanner」 のアンインストール作業は不要で、「Microsoft Safety Scanner」 のプログラムを終了させて、ダウンロードした実行ファイル MSERT.exe をゴミ箱へポイで OK! 「使い捨て」 の無料ツールです。

Q. Microsoft Safety Scanner はウイルス対策ソフトとして使える?

ユーザーがウイルスに感染していないか確認したい場面で、公式サイトからその都度ダウンロードしてくる簡易的なツールです。

つまり、感染した脅威の駆除専門であり、それ以上の機能はなく、使用することで Windows のセキュリティが強化・強固になるものでもありません。

脅威から常に護る常駐監視の保護機能は実装されておらず、メインのウイルス対策ソフトとして使えない一方、Windows 向け無料セキュリティソフト Microsoft Defender と同一のウイルススキャンエンジン、ウイルス&スパイウェア定義データが採用されています。 (Microsoft Defender と検出率は同等)

Q. メインのセキュリティソフトを導入してるけど Microsoft Safety Scanner を起動して問題なし?

たとえば、「ウイルスバスター」「ノートン」「マカフィー」 のようなメインのセキュリティソフトを無料で補える セカンドオピニオン として使われることも想定しています。プログラム同士の競合はないから メインのセキュリティソフトを削除せずに併用 OK です。

Q. Microsoft Safety Scanner を更新するには?

内蔵されているウイルススキャンエンジン、ウイルス&スパイウェア定義データを更新する仕組みがないです。

無料ダウンロードしてから日数が経過した古いバージョンを起動した場合は、「ダウンロードしてから 10 日間ご利用いただけます」 として、最新版の 「Microsoft Safety Scanner」 を再ダウンロードしてくるよう促すメッセージが表示されます。

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